2013年7月7日日曜日

青山一丁目の新しい書店


先日、流水書房青山店が閉店して以来訪れていなかった青山一丁目駅に降り立つ機会があったが、同駅の出口近くに、新たにカルチャーエージェント文教堂が開店していた。つい先日、6月のオープンだと云う。

以前の流水書房ともやや場所が違い、より小さな店構えの書店だった。当然ながら、時間がゆったり流れているようなあの青山店の文芸棚の面影はないが、小さいなりに同時代に対応したビジネス新刊書などがきちんとディスプレイされている感を持った。同駅の新たな書店として頑張って欲しいと思う。

2013年1月19日土曜日

黒川創の仕事を見ていると、足立巻一の姿がうっすら見える。


◆年明け早々、以下の報道が各紙を賑わせた。

漱石の全集未収録随筆を発掘 作家の黒川創さんが小説に(2013.1.7 産経新聞)

「もどろき」などの彼の小説作品、また「リアリティー・カーブ」などのエッセイ、さらに最近の鶴見俊輔や日高六郎への聞き書きなどの仕事。そして今回の発見。

以前から、黒川創という作家の作品を読んでいると「やちまた」の足立巻一の姿がうっすら見えるような気がしていた。云うならば「ポストモダンをくぐってしまった足立巻一」のような人。

・・・実はまだ今回の彼の小説そのものは読んでいないので、偉そうなことは云えないが。

※追記:実際に『暗殺者たち』を読んでみたらかなり予想していたものとは違った。ただし足立と比して黒川がポストモダンの世界を生きている部分も含め、上の意見はそんなに変える必要はなさそうだ。